タンブールドームとは?
たんぶーるどーむ
タンブールドームとは、ドームを支える円筒形または多角形の鼓状の垂直壁(タンブール)を備えたドーム建築のことです。
タンブールドーム(drum dome)とは、ドームの直下に設けられた円筒形または多角形の垂直壁——タンブール(drum、鼓胴)——の上にドームが乗る建築形式を指します。タンブールはドラム(drum)とも呼ばれ、ドームを高い位置に持ち上げるとともに、そこに窓(クリアストーリー)を設けて内部に光を取り込む役割を果たします。
古代ローマのパンテオンのように低い台座上にドームを直接乗せる形式とは対照的に、タンブールドームはドームをより高く・明るく見せることができます。ビザンティン建築やイスラム建築、ルネサンス建築で発展し、以下のような代表作があります。
- コンスタンティノープル(現イスタンブール)のアヤ・ソフィア
- ローマのサン・ピエトロ大聖堂(ミケランジェロ設計のドーム)
- パリのパンテオン
- ロンドンのセント・ポール大聖堂
タンブール部分に等間隔に設けられた窓は、内部空間を劇的に照らし、神聖さや壮大さを演出します。また、タンブールはドームの荷重を下部の壁や柱に伝える構造的な役割も担っており、フライングバットレスと組み合わせることで側面への推力を処理する例もあります。
使い方・例文
サン・ピエトロ大聖堂を遠望すると、ドームの直下に窓が並ぶ円筒形のタンブールが視認でき、巨大なドームをより高く際立たせているのがわかります。
この用語をシェア
最終更新: