タンク車とは?
たんくしゃ
タンク車とは、液体・気体・粉体などを輸送するために円筒形のタンクを搭載した貨物鉄道車両のことです。
タンク車は、石油製品・液化ガス・化学薬品・食品原料など、通常の有蓋貨車では輸送できない流体・粉粒体を専用タンクに入れて運ぶ貨物車両です。タンクの形状は円筒形が基本で、車体の中心軸に沿って横向きに取り付けられています。
タンクの素材・構造・付属設備は積荷の性質に合わせて設計されます。主な種類として、以下のものがあります。
- 石油タンク車:ガソリン・軽油・重油などの石油製品を輸送。日本では最も多く使われてきた種類です。
- 液化ガスタンク車:LPGや液化アンモニアを高圧状態で輸送するため、タンクが圧力容器として設計されています。
- 液体化学品タンク車:酸・アルカリなど腐食性の強い薬品に対応するため、タンク内面に特殊なライニングが施されています。
- 粉粒体タンク車:セメント・小麦粉などを加圧空気で圧送して積み降ろしする方式を採ります。
日本では高度経済成長期に石油輸送需要が急増し、タンク車の整備が進みました。近年はパイプラインやタンクローリーへの移行が進んでいますが、大量輸送手段として鉄道タンク車は依然として活躍しています。環境負荷の低さも再評価されています。
使い方・例文
製油所から内陸の油槽所へ石油製品を大量に運ぶ際に、タンク車を連ねた貨物列車が利用されます。鉄道模型でも人気の高い車両です。
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