タナゴとは?
たなご
タナゴとは、日本や東アジアの河川・湖沼に生息する小型の淡水魚で、繁殖期の雄の婚姻色が特に美しい魚です。
タナゴは、コイ目コイ科タナゴ亜科に属する淡水魚の総称です。日本にはヤリタナゴ・アブラボテ・カネヒラ・ニッポンバラタナゴ・タイリクバラタナゴなど多くの種が生息しており、地域ごとに分布する種類が異なります。体長は種によって5〜15cm程度で、コイ科の中では小型の部類に入ります。
タナゴ類最大の特徴は、二枚貝(マツカサガイ・ドブガイなどの淡水産貝類)の体内に産卵するという独特の繁殖戦略です。メスは産卵管を伸ばして貝の水管から卵を産み込み、卵は貝のえら腔内で保護されながら孵化します。この共生関係は精巧で、タナゴ側も貝側も互いに一定の利益を得る関係とされています。
繁殖期(春から初夏)のオスは、赤・青・緑・紫などの鮮やかな婚姻色を呈し、その美しさから観賞魚としても人気があります。特に大型種のカネヒラは婚姻色が豪華で、日本淡水魚の中でも屈指の美しさとされています。
かつては全国の農業用水路や水田地帯に普通に見られた魚ですが、河川改修・水質汚濁・外来種の流入などにより生息数が減少し、在来種の多くが絶滅危惧種に指定されています。
使い方・例文
「タナゴ釣り」は繊細な道具と技術を要する釣りのジャンルで、小さなウキを使った風情ある釣りとして愛好家に親しまれています。また、水槽での飼育も盛んです。
この用語をシェア
最終更新: