タサウウフとは?
たさううふ
タサウウフとは、イスラム教における神秘主義思想・実践の体系であり、アラビア語でスーフィズムを指す言葉です。
タサウウフ(Tasawwuf)は、アラビア語でイスラム神秘主義を意味する言葉で、一般的に「スーフィズム」と同義として用いられます。語源については諸説あり、羊毛の粗衣(スーフ)を身にまとった修行者の姿に由来するとも、アラビア語の「純粋さ(サファー)」に由来するとも言われています。
タサウウフの核心は、コーランや預言者ムハンマドの伝承(ハディース)を深く内面化し、神(アッラー)との直接的な精神的合一(ファナー)を目指すことにあります。外面的な宗教規範の遵守にとどまらず、心の浄化と内なる信仰の深化を重視します。
タサウウフの実践には主に以下の要素が含まれます。
- ズィクル:神の御名を繰り返し唱える瞑想的念誦
- ムラーカバ:静観・瞑想による内省
- 師(シャイフ)からの精神的指導と修行段階の歩み
- 教団(タリーカ)への参加と共同礼拝
歴史的にはアル=ガザーリーなどの著名な神学者がタサウウフをイスラム主流神学と調和させる努力を行い、スンニ派社会への定着を促しました。一方、一部の解釈はイスラム法学者から批判を受けることもあります。現代でもアフリカ、南アジア、中央アジアなどに多数の教団が存在し、何百万人もの信者が修行を続けています。
使い方・例文
「タサウウフはイスラムの精神的な側面を深く追求する思想体系だ」のように、イスラム神秘主義の実践や学問的議論の文脈で使われます。
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