タコマナローズとは?
たこまなろーず
タコマナローズとは、1940年にアメリカで崩落した吊り橋で、風による共振現象を示す工学の教訓として有名です。
タコマナローズ(Tacoma Narrows Bridge)は、アメリカ・ワシントン州のタコマ海峡に1940年に完成した吊り橋です。当時は世界でも有数の長大橋として注目されましたが、完成からわずか4か月後の1940年11月7日、比較的穏やかな風の中で激しく振動し崩落しました。
崩落の原因は、風によって引き起こされた空力弾性フラッター(aeroelastic flutter)と呼ばれる現象です。橋桁の設計が薄い板桁型で空気抵抗が高く、風が作り出す渦が橋の固有振動数と一致したことで共振が生じ、振幅が増大し続けて構造が破壊されました。
この崩落事故は工学・物理の教材として広く活用され、以下の教訓をもたらしました。
- 橋梁設計における空力学的検討の重要性
- 共振・フラッター現象に対する耐風設計の必要性
- 実物大構造物に対する風洞試験の普及
崩落の様子は映像として記録されており、工学教育の場で繰り返し使われています。現在の橋は1950年に再建されており、崩落した旧橋の橋脚は現在も海中に残り、人工魚礁となっています。
使い方・例文
物理や土木工学の授業では、タコマナローズの崩落映像が「共振・フラッター現象」の具体例として定番の教材となっています。
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