ソフトグラウンドエッチングとは?
そふとぐらうんどえっちんぐ
ソフトグラウンドエッチングは版画技法のひとつで、柔らかい防食剤を使い、紙や布のテクスチャーを版に転写して刷る独特の手法です。
ソフトグラウンドエッチング(soft-ground etching)は銅版画技法の一種で、通常のエッチングで使用する硬い防食剤(グラウンド)の代わりに、タローやグリースなどを混ぜて柔らかくした防食剤(ソフトグラウンド)を版面に塗布して制作します。
制作の手順は次の通りです。まず銅版などの金属板にソフトグラウンドを薄く塗ります。その上に紙や布などの素材を置き、鉛筆などで描いたり、素材を押し当てたりします。素材を剥がすと、接触部分のグラウンドが持ち上がり、版面が露出します。その後、通常のエッチングと同様に酸で腐食し、インクを詰めてプレス機で刷ります。
ソフトグラウンドエッチングの特徴は以下の通りです。
- 鉛筆描きに似た柔らかい線質が表現できる
- 紙・布・葉・網などさまざまな素材のテクスチャーを版に転写できる
- 通常のエッチングでは得られない自然な肌理(はだめ)が生まれる
- ドローイング的な即興表現が可能
この技法は18世紀ごろから使用されており、デッサンや水彩画に近い表現を版画で実現したい場合に選ばれます。現代の版画家たちも素材の多様な可能性を探る手段として活用しています。
使い方・例文
版画の工房や美術大学の実習で「ソフトグラウンドエッチングで布のテクスチャーを転写した作品」といった形で紹介されます。
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