エッチングとは?
えっちんぐ
エッチングとは、金属板を酸で腐食させて版を作り、インクを転写する版画技法のことです。
エッチングは、金属(主に銅や亜鉛)の板にニードルで描いた線を酸によって腐食させ、できた溝にインクを詰めて紙に転写する凹版印刷の版画技法です。16世紀のヨーロッパで鎧師や金工師の技術から発展し、美術表現の手段として広まりました。
制作の主な工程は次の通りです。
- 金属板に防食剤(グランド)を塗る
- ニードルで防食剤を削りながら下絵を描く
- 酸(硝酸・塩化第二鉄液など)に浸けてグランドのない部分を腐食させる
- 防食剤を除去し、凹部にインクを詰めて余分を拭き取る
- プレス機で紙に転写する
エッチングはビュランで直接金属を彫るエングレービングと異なり、腐食時間を変えることで線の深さを調整できます。これにより、繊細な曲線や複雑な明暗表現が可能となります。
レンブラント・ファン・レインはエッチングの名手として知られ、光と影の劇的な表現で多くの傑作を残しました。ゴヤも「戦争の惨禍」などの連作でこの技法を駆使しました。現代でも版画家に広く用いられる技法です。
使い方・例文
美術の授業や版画工房では、銅板にニードルで模様を刻み、酸に浸けて腐食させた後に刷ることでエッチングの版画を制作します。
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