スラストステージとは?
すらすとすてーじ
スラストステージとは、舞台が客席に突き出した形の劇場形式で、観客が三方から舞台を囲む空間構成のことです。
スラストステージ(thrust stage)とは、舞台の一部が客席側に大きく突き出した構造を持つ劇場様式です。観客は舞台の三方向(左・正面・右)を囲むように配置されるため、「三方向舞台」とも呼ばれます。プロセニアム(額縁型)舞台のように舞台と客席が完全に分離されておらず、舞台がホールの中心部へと張り出している点が最大の特徴です。
この形式はギリシャ・ローマ時代の野外劇場にルーツを持ち、シェイクスピア時代のエリザベス朝劇場にも広く採用されていました。突き出した舞台(エプロンステージ)により、俳優と観客の距離が近くなり、臨場感や一体感が高まります。
スラストステージの主な特徴は以下の通りです。
- 三方向から観客に囲まれるため、俳優はすべての方向を意識した演技が求められる
- 装置や大道具の使い方に工夫が必要で、シンプルな舞台美術が好まれる
- 観客との距離が近く、小劇場的な親密性を大空間でも実現できる
- 映像や特殊効果よりも俳優の身体表現や台詞が前面に出やすい
現代では大型劇場にも応用され、コンサートや演劇など幅広いジャンルで活用されています。
使い方・例文
「スラストステージを採用した劇場では、客席に突き出た舞台の上で俳優が演じるため、どの席からも近い距離で公演を楽しめる」といった文脈で登場します。
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