スナバ回路とは?
すなばかいろ
スナバ回路とは、電子回路においてスイッチング時に発生する電圧・電流の急峻な過渡変動(サージ)を吸収・抑制し、素子を保護するための補助回路です。
スナバ回路(Snubber Circuit)は、電力回路やスイッチング回路において、トランジスタ・FET・サイリスタ・ダイオードなどのスイッチング素子をサージ電圧(瞬間的な過電圧)や急峻な電流変化(di/dt)から保護するために接続される補助回路です。「スナバ」は英語の「snub(抑制する)」に由来します。
スイッチング素子がオン・オフを切り替える瞬間、回路内のインダクタンス成分(配線・コイル等)に蓄えられたエネルギーが急激に放出され、素子の耐圧を超える電圧スパイクが発生することがあります。スナバ回路はこのエネルギーを安全に吸収・放散させる役割を担います。
代表的なスナバ回路の構成は以下の通りです。
- RCスナバ:抵抗とコンデンサの直列接続。最も基本的な構成で、電圧サージを吸収する
- RCDスナバ:RCにダイオードを加えた構成。ターンオフ時のサージ抑制に有効
- クランプダイオードスナバ:電圧を一定値にクランプして保護する
- MOV(バリスタ)スナバ:過電圧時に低抵抗化するバリスタを使用
スナバ回路はスイッチング電源・インバータ・モータードライバ・UPS(無停電電源装置)など、電力変換を行うあらゆる機器に組み込まれています。適切なスナバ設計は素子の信頼性向上とEMI(電磁干渉)低減にも直結するため、電源設計において不可欠な技術です。
使い方・例文
DCモーターをトランジスタでスイッチング制御する回路では、モーターのコイルに蓄えられたエネルギーによる電圧スパイクを防ぐため、トランジスタと並列にスナバ回路(フライホイールダイオードなど)が接続されます。
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