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ストロンチウム90とは?

すとろんちうむきゅうじゅう

ストロンチウム90とは核分裂で生じる放射性同位体で、骨に蓄積しやすい性質から被曝リスクの観点で注目されます。

ストロンチウム90(⁹⁰Sr)は、ウランプルトニウムの核分裂反応によって生成される放射性同位体です。半減期は約29年と比較的長く、核兵器実験や原子力事故によって環境中に放出されると長期にわたり残留します。

生物学的に重要な性質として、ストロンチウムがカルシウムと化学的に類似しているため、体内に取り込まれると骨や歯に蓄積されやすい点が挙げられます。骨に取り込まれたストロンチウム90はベータ線を放出しながら崩壊し、骨髄や周辺組織に継続的に放射線を与えることから、白血病などのリスクが懸念されます。

ストロンチウム90が問題となった主な出来事は以下の通りです。

  • 冷戦期の大気圏内核実験による世界規模での拡散と食物連鎖への混入
  • 1986年のチェルノブイリ原発事故での大量放出
  • 2011年の福島第一原発事故での土壌・水への漏洩

環境モニタリングでは、土壌・海水・食品中のストロンチウム90濃度が測定されており、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づく基準値と比較して管理されています。アルファ・ガンマ線を放出しないため簡易な外部測定が難しく、専門的な分析が必要な元素です。

使い方・例文

核実験後の放射性降下物(フォールアウト)の健康影響を調査する研究や、原発事故後の環境汚染モニタリング報告書で、ストロンチウム90の測定値が示されます。

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