スカルンとは?
すかるん
スカルンとは、マグマの熱と流体が石灰岩などの炭酸塩岩に作用して形成される、珪酸塩鉱物を主体とした変成岩の一種です。
スカルン(Skarn)とは、マグマが貫入する際に放出する高温の熱水流体が、周囲の石灰岩や白雲岩などの炭酸塩岩と反応することで生じる変成岩(接触交代岩)です。スウェーデン語の鉱山用語に由来し、「廃石・くず岩」を意味しますが、現代の地質学では特定の変成岩種を指します。
スカルンは「交代作用(メタソマティズム)」という過程を経て形成されます。マグマから放出されたシリカ・鉄・マグネシウム・カルシウムなどのイオンを含む熱水が炭酸塩岩中を移動し、元の岩石の鉱物組成を大きく変化させます。温度・圧力・流体の化学組成によって生成される鉱物の種類が異なります。
スカルンに含まれる代表的な鉱物は以下の通りです。
- ザクロ石(ガーネット):grossular(灰礬石榴石)やandraditeなど
- 輝石:diopside(透輝石)やhedenbergiteなど
- 珪灰石(ウォラストナイト)
- 磁鉄鉱・磁硫鉄鉱:金属鉱床を伴うことも多い
スカルンは鉄・銅・鉛・亜鉛・金・タングステンなどの有用金属鉱床を伴うことが多く、鉱床地質学的にも重要です。日本でも秋田や北海道などに産地があり、採掘対象となってきた歴史があります。
使い方・例文
「その採掘場ではスカルン型銅鉱床から高品位の銅が産出されており、周囲にはガーネットが豊富に産する。」鉱山地質や岩石学の解説で登場します。
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