ジョン王 (イングランド王)とは?
じょんおう
ジョン王とは、1215年にマグナ・カルタへの署名を強いられたイングランド王で、王権制限の歴史的出発点をつくった君主です。
ジョン王(1166/1167〜1216年)は、プランタジネット朝のイングランド王(在位1199〜1216年)です。フランス王フィリップ2世との戦いでノルマンディーなど大陸領土の大半を失ったことから、「欠地王(ラックランド)」とも呼ばれます。
ジョン王の治世は軍事的失敗・財政難・教皇との対立が重なりました。フランスとの百年に及ぶ抗争の中で重要な領土を失い、国内の重税と恣意的な統治は貴族・聖職者・商人層の激しい反発を招きました。
1215年6月、反乱を起こした諸侯との交渉の末、ジョン王はラニミードでマグナ・カルタ(大憲章)に署名しました。この文書は次の点で歴史的意義を持ちます。
- 国王といえども法の下に置かれるという「法の支配」の原則を明文化
- 恣意的な課税・逮捕・財産没収を制限する規定を含む
- 後のイギリス憲政・アメリカ独立宣言・近代民主主義の法的源流の一つとされる
ジョン王自身はすぐにマグナ・カルタを無効にしようとしましたが、翌年に死去。文書は再確認・再発布を重ねながら英国法の根幹へと育ちました。個人としては「失敗した王」とも評されますが、その失政が歴史の転換点を生んだ逆説的な人物です。
使い方・例文
法の支配や立憲主義の歴史を学ぶ授業では必ず登場し、マグナ・カルタの文脈でその名が語られます。
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