ジョン・コンスタブルとは?
じょんこんすたぶる
ジョン・コンスタブルとは、19世紀イギリスの風景画家で、故郷サフォークの農村風景を写実的に描き、印象派に先駆けた自然観察で知られます。
ジョン・コンスタブル(1776〜1837年)は、イングランドのサフォーク州イースト・バーゴルトに生まれた風景画家です。製粉業を営む家庭に育ち、幼少期から故郷の穏やかな農村風景に親しみ、それが生涯の画題となりました。ロンドンのロイヤル・アカデミーで学び、後に正会員となっています。
コンスタブルの最大の功績は、ありのままの自然を丹念に観察し、それを絵画に反映させた点にあります。当時の風景画は古典的な理想化を重視する傾向が強かったのに対し、コンスタブルは空の雲の動きや光の変化、樹木の質感、水面の反射を細かく観察し、野外スケッチを繰り返して屋内での大作制作に活かしました。
代表作「干し草車」(1821年)は、サフォークの川辺の情景を描いた作品で、ロイヤル・アカデミー展に出品後、1824年のパリ・サロンでも高い評価を受けました。この作品がドラクロワやコローなどフランス人画家に影響を与え、バルビゾン派の自然主義絵画へとつながったとされています。
コンスタブルは生前に比べ死後に評価が高まった画家の一人で、その自然への眼差しは後の印象派にも通じる先駆的な姿勢として美術史に位置づけられています。
使い方・例文
「干し草車」は19世紀イギリス風景画の名作として美術館の常設展示でも親しまれており、穏やかな農村の日常を描いたコンスタブルの代名詞的な作品です。
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