ジョン・グラウントとは?
じょんぐらうんと
ジョン・グラウントは、17世紀イギリスの商人で、統計学・人口統計学の先駆者として「死亡表」を考案した人物です。
ジョン・グラウント(John Graunt、1620〜1674年)は、イギリスの商人・統計学者で、近代的な人口統計学の創始者の一人とされています。正規の学術的訓練を受けた学者ではなく、布地商人として生計を立てながら、ロンドンの死亡記録を分析するという独創的な研究を行いました。
グラウントの主著は1662年に発表された『死亡表に関する自然的・政治的観察』(Natural and Political Observations Made upon the Bills of Mortality)です。この著作の中でグラウントは、ロンドムで当時記録されていた「死亡週報」(Bills of Mortality)の膨大なデータを収集・整理し、死因別の死亡数や年齢ごとの死亡率を体系的に分析しました。これは世界初の人口統計的研究として広く認識されています。
この研究における具体的な功績として次の点が挙げられます。
- 性別・年齢別の死亡率の算出
- ペストの流行時と平常時の死亡数の比較
- 都市と農村の人口動態の違いの分析
- 生命表(mortality table)の原型の作成
グラウントの手法は、後の保険数理学や疫学の発展に直接つながるものであり、数値データから社会的な規則性を読み取るという近代的な統計思考の萌芽として高く評価されています。その業績により、グラウントはロンドン王立協会(Royal Society)の会員に選ばれています。
使い方・例文
「統計学や疫学の歴史を学ぶと、ジョン・グラウントがロンドムの死亡記録を分析して人口統計学の基礎を築いたことが最初期の事例として紹介される」のように、科学史・統計学史の文脈で登場します。
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