ジョセフソン効果とは?
じょせふそんこうか
「効果」の用語まとめを見るジョセフソン効果とは、二つの超伝導体を薄い絶縁層で挟んだ構造を通じて、電圧をかけなくても電流が流れたり、交流電流が生じたりする量子力学的現象です。
ジョセフソン効果(Josephson effect)は、1962年にイギリスの物理学者ブライアン・ジョセフソンが理論的に予言し、後に実験で確認された超伝導の量子現象です。2つの超伝導体を薄い絶縁体(または常伝導体)で挟んだ構造を「ジョセフソン接合」と呼び、この接合において特異な量子トンネル効果が起きます。ジョセフソンはこの発見によって1973年にノーベル物理学賞を受賞しました。
ジョセフソン効果には2つの形態があります。
- 直流ジョセフソン効果(DC効果): 接合に電圧が加わっていない状態でも、超伝導クーパー対がトンネル効果で絶縁層を通過し、抵抗ゼロの電流(超電流)が流れる現象
- 交流ジョセフソン効果(AC効果): 接合に直流電圧Vを印加すると、2eV/h(eは素電荷、hはプランク定数)という周波数の交流電流が発生する現象。電圧と周波数が普遍定数で結びつく
この効果は非常に精密な物理定数(e/h)に基づくため、電圧の国際標準(ジョセフソン電圧標準)に応用されています。また、ジョセフソン接合を応用したSQUID(超伝導量子干渉計)は極めて微弱な磁場を検出でき、脳磁図(MEG)や地下資源探査に使われます。さらに、量子コンピュータの基本素子(超伝導量子ビット)にもジョセフソン接合が中核的な役割を果たしています。
使い方・例文
量子コンピュータの研究でよく耳にする「超伝導量子ビット」には、ジョセフソン接合が核心部品として使われています。また、脳の電気活動を検出する脳磁図装置(MEG)もジョセフソン効果を利用したSQUIDセンサーで動作しています。
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