ジャン・デュビュッフェとは?
じゃんでゅびゅっふぇ
ジャン・デュビュッフェとは、20世紀フランスの画家で、専門的な美術教育を受けていない人々の表現をもとにした「アール・ブリュット」の概念を提唱したことで知られます。
ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet、1901〜1985年)は、フランスの芸術家です。ル・アーヴル出身で、一時期はワイン商として働いていましたが、やがて絵画制作に専念しました。その後、既存の美術の権威的な様式に反旗を翻す独自の芸術哲学を展開しました。
デュビュッフェが最も重要な概念として打ち出したのが「アール・ブリュット(Art Brut)」です。これは「生の芸術」とも訳され、精神病患者、独学の市井の人々、囚人など、正規の美術教育を受けていない人々が自発的に生み出した表現を指します。デュビュッフェはこうした作品に、制度化された美術よりも純粋な創造力が宿ると主張し、積極的に収集・紹介しました。
彼自身の作品もこの思想を体現しており、粗削りなテクスチャー、落書きのような線、子どもの絵を思わせる形態を意図的に取り入れた画面が特徴です。砂、タール、ガラスなど非伝統的な素材を使った実験的な技法も積極的に用いました。
アール・ブリュットの概念はその後「アウトサイダー・アート」として世界に広まり、現代美術や障害者アートの文脈でも重要な先駆的思想として位置づけられています。
使い方・例文
「ジャン・デュビュッフェが提唱したアール・ブリュットの考え方は、今日の障害者アートや独学の芸術家たちの作品評価に大きな影響を与えている。」のように現代アートや美術史の文脈で登場します。
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