ジャン=マリー・グスターヴ・ル・クレジオとは?
じゃん=まりーぐすたーゔるくれじお
ジャン=マリー・グスターヴ・ル・クレジオとは、フランスの現代文学を代表する小説家で、2008年にノーベル文学賞を受賞した作家です。
ジャン=マリー・グスターヴ・ル・クレジオ(J.M.G. Le Clézio)は、1940年にフランスのニースで生まれた小説家・随筆家です。父はフランス国籍を持つモーリシャス出身の医師であり、幼少期から複数の文化圏を行き来する環境で育ちました。
1963年に発表した処女作『調書』(Le Procès-verbal)がルノードー賞を受賞し、一躍フランス文学界に名を知られる存在となりました。初期の作品群は実験的な文体と都市文明への批判的視点が特徴で、現代社会における人間の疎外感を鋭く描いています。
1970年代以降、メキシコやパナマのインディオ文化に深く関わるようになり、作風は大きく変化します。マヤ・アステカ文明の神話や精神世界への関心が高まり、西洋中心主義への反省と文明批評の視点が作品に織り込まれました。代表作には『砂漠』『黄金探索者』などがあります。
2008年、スウェーデン・アカデミーはル・クレジオを「新たな出発、詩的冒険、官能的法悦の作家であり、支配的文明の背後と彼方にいる人間性の探求者」と評し、ノーベル文学賞を授与しました。世界各地の文化や被植民地民族の視点を文学に持ち込んだ功績は高く評価されています。
使い方・例文
「ル・クレジオの『砂漠』は、サハラ砂漠を舞台にした少女の物語と現代マルセイユを生きる移民女性の物語が交錯する作品で、文明と自然・西洋と非西洋の対比が鮮やかに描かれる。」
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