ジビニルベンゼンとは?
じびにるべんぜん
ジビニルベンゼンとは、ベンゼン環に2つのビニル基が結合した有機化合物で、主にイオン交換樹脂の架橋剤として使われます。
ジビニルベンゼン(divinylbenzene、略称 DVB)は、ベンゼン環に2つのビニル基(−CH=CH₂)が結合した構造を持つ芳香族化合物です。分子式は C₁₀H₁₀ で、ビニル基の位置によりオルト体・メタ体・パラ体の異性体が存在しますが、工業製品ではメタ体とパラ体の混合物が一般的です。
ジビニルベンゼンの最も重要な性質は、2つのビニル基がともに重合反応に参加できることです。スチレンなど他のモノマーとの共重合に用いると、ポリマー鎖同士を橋渡し(架橋)する三次元網目構造を形成します。架橋度を変えることでポリマーの硬さ・膨潤性・耐溶剤性などの物性を自在に調整できます。
主な用途は次のとおりです。
- イオン交換樹脂:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体にスルホン酸基やアミノ基を導入した樹脂は、水処理・食品精製・化学分析に不可欠
- 吸着剤・固定相:ガスクロマトグラフィーや固相抽出カラムに使用
- 高分子担体:触媒や機能性分子を固定する支持体
常温では液体で特有の臭気を持ち、取り扱いには皮膚・粘膜への刺激に注意が必要です。重合を防ぐために通常は重合禁止剤を添加して保存されます。
使い方・例文
水道水の軟化に使われるイオン交換樹脂の多くは、スチレンとジビニルベンゼンを共重合させた架橋ポリマーを基材として製造されています。
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