ジェームズ・ブラックとは?
じぇーむずぶらっく
ジェームズ・ブラックは、ベータ遮断薬とH2受容体拮抗薬を開発した薬理学者で、現代の心臓病・胃潰瘍治療に革命をもたらし、1988年にノーベル生理学・医学賞を受賞したイギリスの医師です。
サー・ジェームズ・ホワイト・ブラック(Sir James Whyte Black、1924〜2010年)は、スコットランド出身の薬理学者・医師で、20世紀の医薬品開発において最も重要な人物の一人です。
ブラックの最大の業績は、「受容体を標的とした合理的な薬物設計」という概念を実践し、実際に画期的な新薬を生み出したことです。最初の大きな成果はプロプラノロールをはじめとするβ(ベータ)アドレナリン受容体遮断薬(ベータ遮断薬)の開発です。交感神経の過剰な刺激を心臓で遮断することで、狭心症・高血圧・不整脈の治療に革命をもたらしました。ベータ遮断薬は今日も世界中で広く使われ続けています。
次にブラックはヒスタミンH2受容体に注目し、シメチジンというH2受容体拮抗薬を開発しました。胃酸の分泌を強力に抑えるこの薬は、それまで外科手術が必要だった胃・十二指腸潰瘍を内服薬で治癒できるようにし、消化器医療を大きく変えました。
- プロプラノロールなどβ遮断薬の開発(心臓病治療)
- シメチジン(H2受容体拮抗薬)の開発(胃潰瘍治療)
- 受容体を標的とする合理的創薬の方法論を確立
- 1988年ノーベル生理学・医学賞を受賞
ブラックの手法は現代の創薬研究の標準的アプローチとなっており、その影響は広大な製薬産業全体に及んでいます。
使い方・例文
高血圧の患者が「ベータ遮断薬」を処方される場面や、胃潰瘍の治療で「H2ブロッカー」が使われる場面は、ブラックの発見が日常医療に根付いている典型的な例です。
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