シュロとは?
しゅろ
シュロとは、日本に自生するヤシ科の常緑樹で、繊維が丈夫なことから古来より縄やたわしの材料に使われてきた植物です。
シュロ(棕櫚)とは、ヤシ科シュロ属に属する常緑の高木で、学名をTrachycarpus fortuneiといいます。中国南部・ヒマラヤ周辺を原産地とし、日本へは古い時代に渡来したとされています。現在では本州中部以南の温暖な地域で広く見られ、庭木や街路樹として親しまれています。
シュロの最大の特徴は、幹を覆う黒褐色の繊維質の皮(シュロ皮・棕梠皮)です。この繊維は非常に丈夫で耐水性・耐久性に優れているため、古来より縄・たわし・箒・敷物・ブラシなどの素材として幅広く利用されてきました。かつては農家の必需品として重宝され、「シュロの縄」は農作業に欠かせないものでした。
植物としての特徴は以下のとおりです。
- 高さは一般的に数メートルから10メートル以上に達する。
- 幹は太く円柱形で、葉は扇形に広がる掌状複葉。
- 春から初夏にかけて小さな黄白色の花を多数つける。
- 雌雄異株で、雌株は青黒い小さな実をつける。
- 寒さや乾燥に比較的強く、手入れが少なくても育つ。
現代では工業化により天然繊維製品の需要は減りましたが、庭木・公園樹としての観賞価値は高く、南国風の景観演出にも用いられます。また生態系においては種子を鳥が食べることで分散し、都市部でも自然繁殖する例が見られます。
使い方・例文
公園にそびえるシュロの木は南国風の雰囲気を演出し、その繊維はかつてたわしや縄の原料として使われていた。
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