シャビスタリーとは?
しゃびすたりー
シャビスタリーとは、14世紀イランのイスラーム神秘主義(スーフィズム)を代表する詩人・思想家で、神との合一を詩で表現した人物です。
マフムード・シャビスタリー(Mahmud Shabistari、1288年頃〜1340年頃)は、現在のイラン北西部アゼルバイジャン地方のシャビスタル出身のスーフィー詩人です。イスラーム神秘主義(タサッウフ)の中でも特に哲学的・形而上学的な流れを代表する人物として知られています。
彼の最も重要な著作は、長詩『薔薇の秘密(グルシャン・ラーズ)』です。1317年頃に完成したとされるこの作品は、神の本質・存在の一性・魂の旅といったスーフィー哲学の核心的テーマを、問答形式で詩的に描いています。ペルシア語で書かれており、後世のスーフィー詩に多大な影響を与えました。
シャビスタリーの思想の柱は次の点にあります。
- 神と宇宙の根底的一性(ワフダト・アル=ウジュード)の探求
- 愛(イシュク)を神への道として位置づける詩的表現
- 象徴・比喩を駆使した神秘体験の言語化
- 理性と直観の融合によるグノーシス的知識の探求
彼の詩は、ルーミーやハーフェズと並ぶペルシア神秘主義文学の傑作とされ、近代においても欧米の東洋学研究者から高い評価を受けています。イスラーム哲学・スーフィズムを理解する上で不可欠の人物です。
使い方・例文
イスラーム神秘主義の講義や文学史の文脈で、「シャビスタリーの『薔薇の秘密』はスーフィー詩の最高峰の一つとされる」のように言及されます。
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