シャグマアミガサタケとは?
しゃぐまあみがさたけ
シャグマアミガサタケとは、茶褐色の脳状・鞍状の傘を持つ子嚢菌類のキノコで、猛毒のジロミトリンを含む毒キノコとして知られています。
シャグマアミガサタケ(赤熊網笠茸)は、子嚢菌門チャワンタケ目アミガサタケ科(Discinaceae)に属するキノコで、学名はGyromitra esculentaです。春から初夏にかけて針葉樹林の地上に発生し、ヨーロッパや北アジア・北米にも広く分布します。
傘(頭部)は赤褐色〜暗褐色で不規則に折れ曲がり、脳のようなしわや溝が発達した複雑な形状をしています。直径5〜15センチほどで、白色の中空の柄の上に乗った外観はアミガサタケに似ていますが、より不規則でコブ状の形状が特徴です。
本種が含む毒成分ジロミトリン(gyromitrin)は、消化・代謝によってモノメチルヒドラジンに変換され、溶血・肝臓障害・神経障害を引き起こします。加熱や乾燥によってある程度揮発・分解されるため、一部地域ではかつて食用とされてきた歴史がありますが、毒性の除去は不完全で現在は食用不適とされています。蒸気を大量に吸い込んでも中毒の恐れがあります。
日本では比較的珍しい種ですが、アミガサタケ(Morchella属)と混同されることがあるため注意が必要です。見た目の類似性があっても、アミガサタケの傘は規則正しい蜂の巣状の網目模様を持ち、シャグマアミガサタケの不規則なしわとは異なります。
使い方・例文
春の針葉樹林でアミガサタケのような褐色のしわしわのキノコを見かけた際、シャグマアミガサタケとの識別を慎重に行う必要があります。安易に採食しないことが重要です。
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