シグニフィカシオンとは?
しぐにふぃかしおん
シグニフィカシオンとは、記号論において「意味作用」を指すフランス語由来の用語で、記号が意味を生み出す過程そのものを表します。
シグニフィカシオン(signification)とは、記号論・言語学の分野で「意味作用」または「記号化の働き」を指す概念です。フランスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュールが体系化した記号論を基盤とし、記号が指示対象との関係において意味を帯びる過程全体を表します。
記号はそれ自体では無意味な形(シニフィアン=能記)と、それが指し示す内容(シニフィエ=所記)から成り立ちます。シグニフィカシオンとは、この二者が結びついて意味が生まれる「働き」のことです。単に「意味」という静的な状態ではなく、意味が作られる動的なプロセスを強調する点が特徴です。
ローラン・バルトはこの概念を文化分析に応用し、社会的・文化的文脈の中で記号がいかに意味を帯びるかを論じました。たとえば「薔薇」という記号は植物を指示するだけでなく、文化的文脈の中で「愛情」や「美」という追加の意味(神話的意味)を獲得します。この二段階の意味化プロセスもシグニフィカシオンの射程に含まれます。
現代では文学理論、映像批評、広告分析など広い領域で用いられ、テクストや映像がどのように意味を構築するかを解析する際の基本的な枠組みとなっています。
使い方・例文
「赤信号」という記号は視覚的な赤い光(シニフィアン)と「停止」という概念(シニフィエ)が結びつくシグニフィカシオンの典型例として、記号論の授業でよく取り上げられます。
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