シアン化水素とは?
しあんかすいそ
シアン化水素とは、炭素・水素・窒素からなる猛毒の化合物で、青酸とも呼ばれ、非常に強い毒性と特徴的なアーモンド臭を持ちます。
シアン化水素(化学式:HCN)は、炭素・水素・窒素の3元素からなる無機化合物で、「青酸」または「青酸ガス」とも呼ばれます。常温では無色の液体または気体として存在し、アーモンドに似た甘い独特の臭いがあります。ただし、人によってはこの臭いを感知できない場合もあります。
シアン化水素の最大の特徴はその強い毒性にあります。ヒトへの致死量は非常に少なく、吸入・経口・皮膚吸収いずれの経路でも急速に体内に取り込まれます。体内に入るとシアンイオンが細胞内の酸素を利用する酵素(チトクロムオキシダーゼ)を阻害し、細胞レベルでの酸素欠乏を引き起こします。これが「細胞毒性低酸素症」と呼ばれる致命的な状態です。
一方で、シアン化水素は工業的にも広く利用されています。
- アクリロニトリルやアジポニトリルなど合成繊維・樹脂の原料
- 金や銀の採掘時の湿式製錬(シアン化法)への利用
- 農業用の燻蒸剤・殺虫剤
自然界でも、梅やアーモンド・さくらんぼの種などに含まれる「アミグダリン」という物質が体内で分解されるとシアン化水素が生成されます。取り扱いには極めて厳重な安全管理が必要であり、各国で厳しく規制されています。
使い方・例文
「古い推理小説の毒殺場面でシアン化水素(青酸)が登場するのはよく知られており、現実でも厳重な規制のもとで工業用途に使用されています。」のように、化学や毒物の説明で使われます。
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