サミュエル・プーフェンドルフとは?
さみゅえるぷーふぇんどるふ
サミュエル・プーフェンドルフとは、17世紀ドイツの法学者・政治哲学者で、自然法論と国際法の発展に大きく貢献した思想家です。
サミュエル・フォン・プーフェンドルフ(1632〜1694年)は、ドイツ・ザクセン出身の法学者・政治哲学者で、グロティウスらが始めた近代自然法論をさらに体系化した人物です。スウェーデン王カール11世やブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムのもとで官職を歴任しながら学術研究を続けました。
プーフェンドルフの自然法論は、法の根拠を神の啓示ではなく人間の社会的本性(sociabilitas)に求めた点が特徴です。人間は本来的に社会的存在であり、共同生活を維持するために自然法が生まれるという考え方は、後の啓蒙思想に大きな影響を与えました。主著『自然法と国際法について(De jure naturae et gentium)』はヨーロッパ各地で広く読まれ、法学教育の標準的テキストとなりました。
また、彼は国家論においても重要な貢献をしており、神聖ローマ帝国の政体を批判的に分析した著作も知られています。宗教と世俗の領域を区別し、国家は世俗的目的のために存在するという考えは近代的国家観の先駆けとなりました。ロック・ライプニッツ・ヴォルフら同時代・後継の思想家たちとも影響関係があります。
使い方・例文
近代国際法や自然法思想の歴史を学ぶ授業では、プーフェンドルフはグロティウスとロックをつなぐ重要人物として紹介されます。
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