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サナア旧市街とは?

さなあきゅうしがい

サナア旧市街とは、イエメン首都サナアに残る中世イスラーム都市の歴史的中心地で、独特の高層土造建築が立ち並ぶユネスコ世界遺産です。

サナア旧市街(Old City of Sana'a)は、イエメン共和国の首都サナアの中心部に広がる歴史地区です。標高約2200メートル高原に位置し、2500年以上の居住の歴史を持つとされます。1986年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。

最大の特徴は、乾燥した土や煉瓦(日干し煉瓦)を用いて建てられた多層の高層建築群です。4〜8階建ての塔状住居には白い漆喰の幾何学模様や彩色ガラスの装飾窓(カマリーヤ)が施されており、その景観はほかに類を見ない独自の美しさを持ちます。旧市街内にはモスクや市場(スーク)、公衆浴場など、伝統的なイスラーム都市の構成要素が現在もほぼ原型を保っています。

歴史的にはイスラーム以前から重要な交易都市として栄え、古代アラビア半島の交易ルート上に位置していました。イスラーム化以降も宗教・文化の中心地として発展を続けました。

しかし2015年以降のイエメン内戦により、旧市街の一部が空爆などで甚大な被害を受けており、ユネスコは「危機にさらされている世界遺産」リストにサナア旧市街を掲載しています。国際社会による保全支援の継続が求められています。

使い方・例文

中東・イスラーム建築を扱う書籍や世界遺産の解説で、土造りの高層住居群の独特な景観とともに紹介される場面で登場します。

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