サイドチェインコンプとは?
さいどちぇいん こんぷ
別のトラックや信号をトリガーにしてコンプレッサーを作動させ、音量の自動的なうねりやダッキング効果を生み出す手法です。
サイドチェインコンプ(Sidechain Compression)とは、コンプレッサーのゲイン制御を、処理対象の音声ではなく外部の別信号(サイドチェイン入力)によってコントロールする技術です。たとえば「キックドラムが鳴るたびにベースの音量が自動的に下がる」という動作が典型的な活用例です。
通常のコンプレッサーは処理している信号自身のレベルを検知してゲインを下げますが、サイドチェインコンプでは検知する信号と処理する信号を分離します。仕組みは次のとおりです。
- トリガーとなる信号(例:キックドラム)をサイドチェイン入力に送る
- コンプレッサーはサイドチェイン信号のレベルを監視する
- サイドチェイン信号が閾値を超えると、処理対象(例:ベース・シンセ)のゲインが下がる
- トリガー信号が収まるとゲインは元に戻る
最も有名な用途はダッキングと呼ばれる手法で、ダンスミュージックではキックが鳴るたびにシンセパッドが引っ込む「ポンポンした」うねりが意図的に作られます。これはEddie GormanやFrance Gall、後のEDMシーンで広く定着した音楽的表現です。
放送の世界ではナレーションが入るたびにBGMの音量を自動的に下げるためにも使われており、音楽・音響制作の両分野で欠かせないテクニックです。
使い方・例文
EDMやハウスミュージックでキックが鳴るたびにシンセやベースの音量がリズミカルに下がる「ポンピング」効果は、キックをサイドチェイン入力としたサイドチェインコンプによって生み出されています。
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