コンパッションフォーカスト療法とは?
こんぱっしょんふぉーかすとりょうほう
コンパッションフォーカスト療法とは、自己批判の強い人が自分自身への思いやりを育てることで、心理的苦痛を和らげることを目指す心理療法です。
コンパッションフォーカスト療法(CFT:Compassion Focused Therapy)は、英国の臨床心理士ポール・ギルバート(Paul Gilbert)が2000年代に開発した心理療法です。進化心理学・仏教思想・認知行動療法(CBT)・マインドフルネスの知見を統合した、比較的新しいアプローチです。
CFTの中心概念は「コンパッション(compassion)」、すなわち苦しみに気づき、それを和らげようとする思いやりの心です。とりわけ、他者への思いやりは持てても自分自身への思いやりが著しく乏しい、「自己批判が強い人」に効果的とされています。
療法では、脳に備わる「脅威システム」「欲動システム」「安心システム」という三つの感情調整システムを理解し、慢性的なストレスや羞恥心によって過剰になりがちな脅威システムを、安心システムの活性化によって整えることを目指します。
具体的な技法としては次のものが挙げられます。
- コンパッションのイメージトレーニング(思いやりある存在を想像する)
- 自己への優しいセルフトーク(内なる批判の声を和らげる)
- 思いやりある呼吸法・身体ワーク
- マインドフルネスの実践
うつ・不安・摂食障害・PTSDなど幅広い症状への応用が研究されており、日本でも関心が高まっています。
使い方・例文
「長年にわたる自己批判に悩む人が、コンパッションフォーカスト療法のグループセッションに参加し、自分への思いやりを少しずつ育てていった」のように、心理臨床・カウンセリングの場面で使われます。
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