コロラトゥーラとは?
ころらとぅーら
コロラトゥーラとは、声楽において素早い音の装飾や技巧的なメリスマを駆使する歌唱様式、またはそれを得意とするソプラノ歌手の声種を指します。
コロラトゥーラ(coloratura)はイタリア語で「色づけ」や「装飾」を意味し、声楽(特にオペラやカンタータ)において、旋律に華やかな音の動き・トリル・スケール・アルペジオなどの技巧的な装飾を加える演奏様式のことです。広義には装飾的な技巧を凝らした歌唱全般を指しますが、狭義にはそれを得意とする特定の声種(コロラトゥーラ・ソプラノ)を指す場合もあります。
コロラトゥーラが特に発展したのは17〜19世紀のイタリア・オペラ(ベルカント様式)の時代です。ロッシーニ・ベッリーニ・ドニゼッティなどの作曲家が、歌手の高度な技術を誇示するためにこうした声楽技法を多用しました。代表的な作品としてはドニゼッティの『ランメルモールのルチア』やモーツァルトの『魔笛』の「夜の女王のアリア」などがあります。
コロラトゥーラ・ソプラノの特徴は以下の通りです。
- 声域が非常に高く、ハイFやハイG(F6・G6付近)まで出せる場合もある
- 音の動きが素早く、正確な音程とアジリタ(俊敏さ)が求められる
- 声量より音の軽さ・柔軟さが重視される
現代でもコロラトゥーラの技法はオペラ・コンサートで高く評価され、この声種を持つ歌手は世界中のオペラハウスで人気を博しています。
使い方・例文
「彼女のコロラトゥーラは圧倒的で、夜の女王のアリアを完璧な装飾音で歌い切り、聴衆を魅了した」のように、オペラや声楽の評論・感想で使われます。
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