コホート研究とは?
こほーとけんきゅう
コホート研究とは特定の集団を長期間追跡して、要因と疾患の関係を明らかにする疫学研究の手法です。
コホート研究は、ある特性や要因(喫煙・食習慣・職業曝露など)を持つ集団(コホート)と持たない集団を一定期間追跡し、疾患の発生率や死亡率の差を比較する疫学的研究デザインです。疫学研究の中で観察研究に分類されます。
研究の流れは、まず対象となる健康な人々を集め、曝露の有無でグループに分けます。その後、数年から数十年にわたって追跡調査を行い、どちらのグループで疾患がより多く発生するかを比較します。
コホート研究の主な特徴と利点は以下のとおりです。
- 時間的な因果関係(原因→結果)を確認しやすい
- 複数の疾患アウトカムを同時に評価できる
- 稀な要因の影響も追跡できる
一方で、長期間・多大なコストがかかること、追跡脱落による偏りのリスクがあることが課題です。著名な例として日本の久山町研究や英国のフラミンガム研究があり、生活習慣と循環器疾患の関係解明に大きく貢献してきました。ランダム化比較試験(RCT)が実施困難な場合にも有力なエビデンスを提供できる重要な研究手法です。
使い方・例文
「毎日赤肉を食べる人は大腸がんリスクが高いか」を調べるとき、数万人を10〜20年追跡して食生活と発がんの関係を分析するのがコホート研究の典型的な使い方です。
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