コシオリエビとは?
こしおりえび
コシオリエビは深海に生息するカニに近い甲殻類で、折り曲げた腹部と長い爪が特徴的なグループです。
コシオリエビ(腰折り海老)は、十脚目異尾下目に属する甲殻類の一群の総称で、学術的にはガラテア科などを含むグループを指します。見た目はエビに似ていますが、ヤドカリやカニに近い系統に位置します。名称の「腰折り」は腹部(尾節)を折り曲げて体の下に収める習性からきています。
コシオリエビの仲間は世界中の海洋に広く分布しており、特に深海底や熱水噴出孔周辺での密集した生息が知られています。体長は種によって数センチメートルから十数センチメートルまでさまざまで、長い第1歩脚(爪)が目立ちます。
熱水噴出孔や冷湧水域に生息する種は、化学合成細菌を体内または表面に共生させて栄養を得るものもあり、極端な環境における生物の適応の好例として研究されています。代表的な種に「ヤエティクラブ」(学名:Kiwa hirsuta)があり、白い毛に覆われた腕に化学合成細菌を育てることが報告されています。
日本近海では深海底にも生息し、漁業の対象となる種もあります。また浅い海の岩礁帯に生息する種もあり、磯観察でも見つけることができます。食性は雑食性のものが多く、有機物や小型の生物を摂食します。
使い方・例文
「コシオリエビの仲間が熱水噴出孔に密集していた」のように深海探査のニュースで登場するほか、甲殻類の分類を学ぶ場面で「エビでもカニでもない中間的な仲間」として紹介されます。
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