コウヤマキ科とは?
こうやまきか
コウヤマキ科とは、日本固有種のコウヤマキのみを含む単型の針葉樹の科で、世界三大造園木の一つに数えられる独特の植物分類群です。
コウヤマキ科(Sciadopityaceae)は、コウヤマキ属(Sciadopitys)に1種のみが属する単型の科で、コウヤマキ(Sciadopitys verticillata)だけを含む非常に特異な植物分類群です。日本固有の針葉樹であり、本州・四国・九州の山地に自生します。
コウヤマキはその形態や系統的な位置づけが他の針葉樹と大きく異なります。輪生状に並ぶ扁平な葉のような構造(実際には短枝が変化したものとされる)が傘(パラソル)を広げたように見えることから、英名「Japanese Umbrella Pine(日本の傘松)」とも呼ばれます。
コウヤマキ科・コウヤマキの主な特徴は以下の通りです。
- 1科1属1種という世界でも稀な単型の分類群
- 化石記録から約2億年前にさかのぼる古い植物系統
- 成長は遅いが樹高が数十メートルに達する大木になる
- 水に強く腐食しにくいため、古来から木棺や船材に使われてきた
高野山(和歌山県)に多く自生することが和名「コウヤマキ」の由来とされています。日本三霊木の一つにも数えられ、神社や寺院に植えられる神聖な木としての文化的意味も持ちます。観賞用としても庭園木に用いられており、世界三大庭園木の一つとして国際的にも高く評価されています。
使い方・例文
「高野山周辺の山林にはコウヤマキ科唯一の種であるコウヤマキが群生しており、国の天然記念物にも指定されている地域がある」のように、日本の植生や歴史的な樹木を解説する場面で登場します。
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