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ゲノム育種とは?

げのむいくしゅ

ゲノム育種とは、生物のゲノム情報(DNA全体の塩基配列)を活用して、優れた形質を持つ個体を効率よく選抜・改良する次世代の育種技術です。

ゲノム育種(ゲノムいくしゅ)は、ゲノムワイド関連解析(GWAS)やゲノム選抜(Genomic Selection)などの技術を用いて、対象生物の遺伝的能力を個体レベル評価し、育種効率を飛躍的に高める手法です。

従来の育種では、成長速度・病気への抵抗性・肉質・繁殖能力などの表現型を長期間観察して優良個体を選ぶ必要がありました。ゲノム育種では、個体の全ゲノムにわたるSNP(一塩基多型)情報を読み取り、目的の形質と関連する遺伝子座を統計的に解析することで、表現型を実際に測定しなくても遺伝的価値を推定できます。

主なアプローチは次のとおりです。

  • ゲノム選抜(GS):多数のSNPマーカーを使って育種価を推定し、若齢段階から選抜する方法
  • マーカー補助選抜(MAS):特定の形質に関連するマーカーを使って選抜精度を高める方法
  • ゲノム編集育種:CRISPRなどの技術で特定の遺伝子を狙い通りに改変する方法(ゲノム育種の一形態)

水産業では、サーモン・ブリ・カキなどで病気抵抗性や成長速度の優れた系統の作出が進んでいます。ゲノム育種は育種サイクルの短縮と精度向上をもたらし、持続可能な養殖業の発展に大きく貢献しています。

使い方・例文

ノルウェーのサーモン養殖では、ゲノム選抜によって感染症への抵抗性が高い個体を効率よく選び出すことに成功しており、数世代の育種で顕著な改良効果が得られています。

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