グンター・グラスとは?
ぐんたーぐらす
グンター・グラスは、『ブリキの太鼓』で知られるドイツの作家・ノーベル文学賞受賞者で、戦後ドイツの良心として政治的発言でも注目されました。
グンター・グラス(Günter Grass、1927〜2015年)は、ドイツ(旧ダンツィヒ、現ポーランドのグダニスク生まれ)の小説家・詩人・版画家です。第二次世界大戦中に召集されナチス武装親衛隊に所属した経験を持ち、戦後はその罪責と向き合いながら文学・政治活動を展開しました。
1959年に発表したデビュー長編『ブリキの太鼓』は、ナチズムの台頭から戦後の混乱期を、成長を拒んだ少年オスカルの視点から描いた傑作です。幻想的・グロテスクな描写とブラックユーモアを駆使した独自のスタイルは「魔術的リアリズム」の先駆けとも評され、世界中で読み継がれています。同作を含む「ダンツィヒ三部作」(『猫と鼠』『犬の年』)は、グラスの代表作群です。
1999年にノーベル文学賞を受賞しました。作家としての活動と並行して、社会民主党(SPD)を支持し核兵器廃絶・平和を訴える政治的発言も行い、「ドイツ文学の良心」と呼ばれました。一方、2006年に武装親衛隊への所属をそれまで公表していなかったことを告白し、社会的論争を引き起こしました。
使い方・例文
ドイツ文学・ノーベル文学賞の解説や、戦後ドイツの知識人・文学の歴史を語る文脈でグンター・グラスが登場します。
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