グラーヴェとは?
ぐらーう゛ぇ
グラーヴェとは、音楽の速度標語のひとつで「重々しく、極めてゆっくりと」演奏することを指示するイタリア語の用語です。
グラーヴェ(Grave)とは、楽譜に記される速度標語(テンポ記号)のひとつで、イタリア語で「重い」「重大な」を意味します。音楽においては、極めてゆっくりとしたテンポで、重々しく荘重に演奏することを演奏者に指示する言葉として使われます。
速度の目安としては、メトロノーム値でおおよそ40〜60拍/分程度とされており、一般的な速度標語の中でも最も遅い部類に入ります。ラルゴ(Largo)やレント(Lento)と並んで「きわめて遅い」テンポを示す語として分類されますが、グラーヴェは特に「重み」「荘厳さ」という表情的なニュアンスを強く含む点が特徴です。
主にバロック時代から古典派にかけての楽曲でよく見られ、序奏部分や葬送的な楽章、深い感情表現を求める場面に用いられることが多いです。ヘンデルやバッハの時代には、フランス風序曲の冒頭部分などにグラーヴェが指定されることがありました。
演奏者はテンポだけでなく、音の重さや深みも表現する必要があり、技術的にも表現的にも要求の高い標語のひとつです。
使い方・例文
バロック音楽の序曲冒頭に「Grave」と記されていた場合、演奏者は荘重でゆったりとしたテンポを保ちながら、一音一音に重みを持たせて弾くことが求められます。
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