グランドサイクロラマとは?
ぐらんどさいくろらま
グランドサイクロラマとは、舞台の奥に設置される大型の弧状(湾曲)背景幕で、空・海・地平線などを広大に見せる遠近感演出に使われる舞台装置です。
グランドサイクロラマ(grand cyclorama)は、舞台後方に張り巡らされた大きな弧状の白いキャンバス地または布製の背景幕です。「サイクロラマ」(cyclorama、略称「シクロ」「CYC」)とも呼ばれ、舞台の三方を囲む半円筒形の場合もあります。
構造と光の使い方
幕は継ぎ目のない均一な白または薄グレーの素材が用いられ、専用のサイクロラマライト(フラッドライト)で下方・上方・左右から均等に照らすことで、渐変するグラデーションや色彩表現を可能にします。青い照明を当てれば昼空、オレンジ系で夕焼け、暗くして部分的に当てると星空・嵐など、多様な「空」を表現できます。
主な用途
- オペラ・バレエなどクラシック舞台の自然景観背景
- ミュージカルの広大な野外シーン
- テレビスタジオの背景(クロマキーの前身としても利用)
- 写真・動画撮影スタジオのシームレス背景
意義
平面の幕と異なり湾曲構造が視野内に「端」を見えにくくするため、観客は限られた舞台空間の中で無限の広がりを感じることができます。現代ではLEDスクリーンに置き換えられる場面も増えていますが、光の均一感と素材感においてサイクロラマ独自の表現はいまも高く評価されています。
使い方・例文
オペラや大型ミュージカルで舞台奥いっぱいに広がる青空や夕焼けの背景が自然に見えるのは、グランドサイクロラマに照明を当てて色を作り出しているためです。
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