クロワゾネとは?
くろわぞねー
クロワゾネとは、金属の仕切り線でセルを作りその中にエナメルを施す七宝技法で、フランス語で「仕切られた」を意味します。
クロワゾネ(cloisonné)は、金・銀・銅などの薄い金属線を基板の上に貼り付けて区画(セル)を作り、各セルにガラス質のエナメルを流し込んで焼成する装飾技法です。「クロワゾン(仕切り)」を語源とするフランス語の名称で、日本語では「有線七宝(ゆうせんしっぽう)」とも呼ばれます。
起源は古代エジプト・ビザンツ帝国にさかのぼるとされ、中国には唐代以降に伝わり明代に「景泰藍(けいたいらん)」として高度に発展しました。日本には江戸後期から明治期にかけて洗練され、尾張・七宝村(現在の愛知県あま市周辺)を中心に産業として根付きました。
技法の主な工程は以下のとおりです。
- 金属板に下地を施し、金属線でデザインを描く
- 各セルにエナメル釉薬を流し込む
- 800度前後で焼成し、冷却・研磨を繰り返す
- 最後に金メッキ仕上げを施す場合が多い
類似技法に「シャンルベ(彫り込み式)」や「プリカジュール(透かし七宝)」がありますが、クロワゾネは線の繊細な表現と豊かな色彩が特徴です。明治の博覧会で欧米に紹介され「ジャポニスム」の一翼を担いました。
使い方・例文
花瓶や茶器の表面に細い金線で区切られた幾何学・花鳥文様がビビッドな色で表現されていれば、それがクロワゾネ(有線七宝)の作品です。
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