クロス装とは?
くろすそう
クロス装とは、表紙に布(クロス)を貼って仕上げる製本様式で、耐久性と上品な質感を備えた伝統的な書籍の装丁方法です。
クロス装(くろすそう)とは、書籍の表紙や背に織物(クロス)を貼り付けて仕上げる製本・装丁の形式です。使用される布は綿や麻などを原料とする目の細かい織物が多く、表面に目止め加工や着色処理を施したものが一般的です。英語では「cloth binding」と呼ばれ、洋書の製本でも広く普及してきた伝統的なスタイルです。
クロス装の特徴は以下のとおりです。
- 耐久性が高く、長期保存に向いている
- 布の素材感による高級感・重厚感がある
- 箔押しや型押しの加工と組み合わせやすく、タイトルや装飾を美しく表現できる
- 革装に比べてコストを抑えながら上質な仕上がりになる
クロス装は全集・辞典・美術書・学術書などで多く採用されてきた形式で、図書館に収蔵されることを前提とした本にも向いています。また、記念誌や社史など長く保管される出版物にも選ばれることが多いです。
現代では合成皮革や特殊紙を使ったクロス調の素材も登場しており、本物の布との区別が難しくなっているケースもあります。日本の出版文化においても明治以降に洋式製本の影響で広まり、現在も重版を繰り返す定番書籍や豪華版に多く見られます。
使い方・例文
辞書や百科事典の表紙によく使われているざらりとした布張りの装丁がクロス装の典型例で、タイトルが金色の箔押しで施されていることも多いです。
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