キセノンとは?
きせのん
キセノンとは、希ガス元素のひとつで、原子番号54の無色・無臭の不活性ガスです。
キセノン(Xenon)は周期表第18族に属する希ガス元素で、元素記号はXe、原子番号は54です。1898年にイギリスの化学者ウィリアム・ラムゼーとモリス・トラバースが液体空気の分留によって発見しました。「見知らぬもの」を意味するギリシャ語「xenon」が名前の由来です。
化学的に非常に安定しており、通常の条件ではほとんど反応を起こしません。地球大気中には約0.0000087%(87ppb)という極微量しか存在せず、空気の液化・分留によって得られます。
キセノンが広く活用されている主な分野は以下のとおりです。
- キセノンランプ・ハロゲンランプ:白色に近い強い光を発し、映画用プロジェクターや自動車のヘッドライトに使われます
- 医療・麻酔:吸入麻酔薬として研究が進んでおり、副作用が少ない点が注目されています
- 宇宙推進:イオンエンジンの作動ガスとして人工衛星や探査機に搭載されています
- 放射線検出:液体キセノンを用いた粒子検出器が暗黒物質探索などに使われます
希ガスの中では比較的重く、希少性から価格が高いため、用途は付加価値の高い分野に集中しています。近年は環境への無害性と高輝度という特性から次世代照明や医療への応用が拡大しています。
使い方・例文
自動車のHIDヘッドライトやプラネタリウムの投影装置の光源として、キセノンランプが使われている場面が典型的な例です。
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