キク'伊勢菊'とは?
きくいせぎく
キク'伊勢菊'とは、江戸時代から伊勢地方で育まれた日本固有の菊の系統で、長く垂れ下がる繊細な管状の花びらが特徴の伝統的な観賞用菊です。
キク'伊勢菊'(伊勢菊)は、キク科キク属(Chrysanthemum)に属する日本の伝統的な菊の品種群です。三重県伊勢地方を発祥の地とし、江戸時代から継承されてきた歴史ある菊の系統として知られています。
伊勢菊の最大の特徴は、細く長い管状(くだ状)の花弁が自然に垂れ下がり、まるで繊細なレースや糸をまとったような独特の草姿にあります。花弁が整然と並ぶ一般的な菊とは異なり、乱れたように見える風情のある姿が「侘び・寂び」の美意識と結びつき、古くから茶人や園芸家に愛されてきました。
伊勢菊の主な特徴をまとめると以下のとおりです。
- 花弁が細長い管状で、先端がわずかにほぐれ垂れ下がる
- 花色は白・黄・淡紫・ピンクなど多様な品種がある
- 秋菊として10〜11月ごろに開花する
- 江戸時代の菊花展文化の中で品種改良が重ねられた
伊勢菊は「古典菊」のひとつに分類され、江戸菊・肥後菊・嵯峨菊などとともに日本の菊文化を代表する存在です。現代においても愛好会によって品種の保存と継承が続けられており、秋の菊花展などで展示されています。
使い方・例文
秋の菊花展や日本庭園の催しで展示されることが多く、古典菊の美を伝える作品として生花・鉢植えの両形式で鑑賞されます。
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