カーミンとは?
かーみん
カーミンとは、コチニールカイガラムシから抽出される鮮やかな深みのある赤色で、絵具・染料・食用色素として広く使われてきた色名です。
カーミン(carmine)は、中南米原産のエンジムシ(コチニールカイガラムシ、Dactylopius coccus)から得られる天然染料・色素「コチニール」を使った鮮やかな深紅色です。カルミン・コチニールレッドとも呼ばれ、青みがかった深い赤が特徴です。
カーミンの色素成分はカルミン酸(carminic acid)というアントラキノン系化合物で、酸性条件では赤橙色、アルカリ性条件では紫がかった赤色を示します。コチニールカイガラムシはサボテン(ウチワサボテン属)に寄生する昆虫で、アステカ文明の時代から染料源として利用されてきました。16世紀にスペインがメキシコを征服した後、ヨーロッパに持ち込まれ、それまでの赤色染料(茜・ケルメス)をしのぐ鮮明な発色と安定性から急速に普及しました。
カーミンの主な用途は以下のとおりです。
- 絵具・顔料:水彩・油彩・インクの鮮やかな赤色顔料
- 染色:羊毛・絹への染色で耐光性に優れた赤色を発色
- 食品着色料:コチニール色素(E120)としてジュース・菓子・化粧品に使用
- 化粧品:口紅・チークなどの赤系着色
天然由来の色素としてカーミンは安定性が高く、長く愛用されてきましたが、動物性素材であることからヴィーガン・ベジタリアンや宗教上の制約からの使用回避も議論されています。絵画史では、フェルメールなど多くの巨匠がカーミン系の赤色を用いたとされています。
使い方・例文
水彩絵具や油絵具の「カーミン」は深みのある青みがかった赤で、バラや口紅の色表現に好まれる。食品ではコチニール色素として赤系の飲料やお菓子の着色に広く使われている。
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