カローンとは?
かろーん
カローンはギリシア神話に登場する冥界の渡し守で、死者の魂を舟でステュクス川の対岸へ運ぶ役割をもちます。
カローン(カロン)はギリシア神話における冥界の渡し守(船頭)です。冥界(ハデスの世界)と現世を隔てる川、ステュクス川またはアケローン川で小舟を操り、死者の魂を対岸へ渡します。その姿は一般的に老いた人物として描かれ、薄汚れた衣をまとい、棒(竿)を手に持つ姿で表現されることが多いです。
カローンの渡し賃として、古代ギリシアでは死者の口や目の上にコインを置く習慣がありました。このコインは「オボロス」と呼ばれ、渡し賃を払えない魂は川岸で百年間さまようと考えられていました。この風習は死者への敬意と冥界観を示す文化的慣習として広く知られています。
カローンが登場する有名な場面としては以下のものが挙げられます。
- オルフェウスが冥界へ赴く際の逸話
- ヘラクレスが冥界へ降りる場面
- アイネイアースが冥界を旅するウェルギリウスの叙事詩『アエネイス』
カローンのイメージはその後のヨーロッパ文化にも深く根付き、ダンテの『神曲』や各種の絵画・彫刻・文学作品に繰り返し登場します。死と境界を象徴する存在として、現代でも文化・芸術の題材であり続けています。
使い方・例文
「カローンの渡し賃」という表現は、死者の弔いに関する文学や歴史の解説の中でしばしば登場します。
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