カルトーンとは?
かるとーん
カルトーンとは、アニメーションの制作過程で使われる下絵・レイアウトのことで、とくにヨーロッパの芸術用語では下絵・素描全般を指します。
カルトーン(Carton/Cartoon)は、文脈によって異なる意味をもつ芸術・映像用語です。
美術の世界では、カルトーンとはフレスコ画・タペストリー・ステンドグラスなどの大型作品を制作する際に用いる実物大の下絵(素描)を指します。ラファエロやレオナルド・ダ・ヴィンチも多くのカルトーンを残しており、美術史的に重要な資料です。下絵は本番の支持体(壁・布)に転写されるため、完成作品と同じ寸法で描かれます。
一方、英語の「Cartoon」は現代では主に以下の意味で使われます。
- アニメーション(とくにテレビや映画向けの短編・シリーズもの)
- 風刺漫画・コミックス(新聞・雑誌の一コマ漫画)
- アニメの下絵・原画レイアウト
アニメーション制作の現場では、カルトーンはキャラクターの動きや構図を確定させるための鉛筆描きの原画・レイアウトを指すことがあり、デジタル化以前は撮影前の重要な工程でした。
日本では「カルトーン」という語が広く普及しているわけではなく、美術史・アニメ制作の専門的な場面で用いられます。歴史的な芸術文脈と現代映像文脈のどちらを指すかで意味が異なるため、文脈の把握が重要な語です。
使い方・例文
「ルーブル美術館にはラファエロが描いたカルトーン(下絵)が保存されており、完成作品への制作過程を知る貴重な資料となっている」という形で美術史の文脈で登場します。
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