カブトガニとは?
かぶとがに
カブトガニとは、古生代から姿をほとんど変えていない「生きた化石」として知られる海洋節足動物です。
カブトガニは節足動物門鋏角亜門に属する海洋生物で、外見はカニに似ていますが、むしろクモやサソリに近い仲間です。甲羅が兜(かぶと)に似ていることからこの名がつきました。
約4億年以上前のオルドビス紀〜シルル紀にはすでに類似の祖先が存在し、現在の形態はほぼ変化していないとされることから「生きた化石」と呼ばれます。現生種は4種のみで、日本やアジア沿岸に生息するカブトガニ(タキプレウス属)と北米大西洋岸のアメリカカブトガニ(リムルス属)などが代表的です。
カブトガニの血液は銅を含むヘモシアニンにより青色を呈し、リムルス変形細胞溶解物(LAL)と呼ばれる成分は細菌の内毒素(エンドトキシン)を検出する試薬として医療・製薬分野で広く利用されています。このため生物医学的な重要性も非常に高い生物です。
日本では岡山県・広島県などの瀬戸内海沿岸に生息地が残っており、特別天然記念物に指定されています。砂浜で産卵する姿が観察されることがあり、環境指標生物としても注目されています。
使い方・例文
医療機器や注射薬の製造工程では、カブトガニの血液由来のLAL試薬を用いて細菌汚染の有無を検査することが義務付けられています。
この用語をシェア
最終更新: