カドサン族とは?
かどさんぞく
カドサン族とは、マレーシア・ボルネオ島サバ州に暮らす先住民族で、稲作文化と精霊信仰を核とした独自の社会を形成してきた人々です。
カドサン族(Kadazan)は、マレーシアのサバ州(ボルネオ島北部)に暮らす先住民族のひとつです。ドゥスン族と文化・言語的に近縁であるため、現在は「カダザン・ドゥスン(Kadazan-Dusun)」として統合的に呼ばれることが多く、サバ州最大の先住民族集団を形成しています。
カドサン族の主な特徴は以下の通りです。
- オーストロネシア語族に属するカダザン語を話し、さまざまな方言が存在する
- 伝統的に稲作(特に山岳地の焼畑農耕)を中心とした農耕社会を営む
- 「ボボヒザン」と呼ばれる女性祭司(シャーマン)が精霊儀礼を司る独自の宗教体系
- 収穫祭「カアマタン(Kaamatan)」は毎年5月に盛大に開催され、サバ州の重要な文化行事
カアマタン祭では「スムガリ(稲の精霊)」への感謝を捧げる儀式が行われ、伝統舞踊・音楽・「ウンドゥク・グンドゥ(収穫の女王)」コンテストなどが開かれます。これはカドサン族のアイデンティティと誇りを示す最大の機会です。
マレーシアの独立後、カドサン族はサバ州の政治でも一定の影響力を持ちながら、近代化・イスラム化の波の中で伝統文化の継承に取り組んでいます。キリスト教への改宗者も多く、宗教的には多様な構成となっています。
使い方・例文
毎年5月にサバ州全域で開かれる「カアマタン祭」はカドサン族の収穫を感謝する祭典で、伝統衣装・舞踊・稲の精霊への儀礼が繰り広げられ、観光客にもサバ州の文化体験として広く知られています。
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