オフィクレイドとは?
おふぃくれいど
オフィクレイドとは、19世紀前半に考案された大型の金管楽器で、サクソフォンやチューバの登場により短命に終わった歴史的な楽器です。
オフィクレイドは、1817年頃にフランスの楽器製作者アントワーヌ・アレクサンドル・アランが考案した木管・金管の中間的な性格を持つ楽器です。金属製の円錐形の管体を持ちながら、クラリネットのようなキー(音孔を塞ぐ弁)機構を備えており、低音から中音域にかけての豊かで力強い音色を特徴とします。
名前はギリシア語の「オフィス(蛇)」と「クレイド(鍵)」に由来しており、かつて「セルパン(蛇型楽器)」の後継として開発されました。アルト・テナー・バス・コントラバスなど複数のサイズが作られ、なかでもバスオフィクレイドが最も普及しました。19世紀前半には交響楽団や軍楽隊で使用され、ベルリオーズの「幻想交響曲」やメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲など著名な作品にも指定されています。
しかしその後、1840年代にはヴァルブ機構を持つチューバが登場し音程の正確さで圧倒したため、オフィクレイドはオーケストラから急速に姿を消しました。現代では歴史的演奏実践の文脈で復元・使用されることがあります。
使い方・例文
ピリオド楽器(時代楽器)を使ったベルリオーズの「幻想交響曲」のコンサートで、現代のチューバの代わりにオフィクレイドが用いられることがあります。
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