オゾンホールとは?
おぞんほーる
オゾンホールとは、南極上空の成層圏においてオゾン層が著しく薄くなる現象のことで、フロン類などの人工化学物質による破壊が主な原因とされています。
オゾンホールとは、地球の成層圏(高度約15〜50km)に存在するオゾン層の一部が急激に減少し、オゾン濃度が極端に低くなる現象です。「穴(ホール)」という名称ですが、実際にオゾン層に物理的な穴が開くわけではなく、面積あたりのオゾン量(オゾン全量)が通常の3分の2以下に低下した領域を指します。
オゾンホールは主に南極の春(9〜11月)に出現し、面積が最大でオーストラリア大陸の数倍に達することもあります。発生の主なメカニズムは以下のとおりです。
- 冷蔵庫・エアコン・スプレー缶に使われたフロン類(CFC)などが大気中に放出される
- 成層圏まで到達した化学物質が紫外線によって分解され、塩素・臭素ラジカルを生成する
- 南極の極渦(冬季に形成される強い循環気流)の内部で、極成層圏雲の表面を触媒として連鎖的なオゾン破壊反応が起きる
- 春になり太陽光が戻ると反応が加速し、オゾンが急速に減少する
オゾン層の減少は、太陽からの有害な紫外線(UV-B)が地表に届く量を増やし、皮膚がんの増加・生態系への悪影響・農作物の収量低下などをもたらします。この深刻な問題を受けて、1987年には「モントリオール議定書」が採択され、フロン類の生産・使用が国際的に規制されました。
規制の効果は徐々に表れており、近年ではオゾンホールの縮小傾向が観測されています。ただし、フロン類の大気中滞留期間が長いため、完全回復には21世紀後半までかかると予測されています。
使い方・例文
毎年秋ごろに南極上空で「今年のオゾンホールは過去最大級」などとニュースで報じられる際に登場する言葉です。日焼け止めクリームのUVカット機能が重視される背景にも、オゾン層の減少問題が関係しています。
この用語をシェア
最終更新: