エミー・ネーターとは?
えみーねーたー
エミー・ネーターとは、20世紀ドイツ生まれの女性数学者で、抽象代数学を根本から変革し物理学にも深く影響を与えたネーターの定理で知られる人物です。
アマーリエ・エミー・ネーター(Amalie Emmy Noether、1882〜1935年)は、ドイツ・エアランゲン生まれの数学者で、20世紀における最も重要な数学者の一人として評価されています。女性への門戸が極めて限られていた時代に独自の地位を築き、抽象代数学と数理物理学の両方に革命的な貢献をもたらしました。
数学上の主要業績は抽象代数学の再構築です。環・イデアル・加群の理論を抽象的・公理的な枠組みで整理・深化させ、現代代数学の構造主義的アプローチの基礎を確立しました。「ネーター環」(昇鎖条件を満たす環)はその代表的概念で、代数幾何学にも広く応用されます。
物理学への最大の貢献はネーターの定理(1915年発表)です。「物理系の連続対称性に対応して保存量が存在する」という定理で、時間並進対称性がエネルギー保存則を、空間並進対称性が運動量保存則を導くことを厳密に示しました。この定理は現代物理学の礎石の一つです。
ユダヤ系であったため1933年のナチス政権下でゲッティンゲン大学を追われ、アメリカのブリンマー大学に移りましたが、渡米後わずか2年で53歳で急逝しました。アインシュタインは「数学史上最も重要な女性」と彼女を称えました。
使い方・例文
素粒子物理学の標準模型において電荷保存や運動量保存が成り立つ理由を問われたとき、エミー・ネーターの定理が理論的な答えを与えてくれます。
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