エナメル彩とは?
えなめるさい
「エナメル彩」とは、素焼き後に釉薬をかけた陶磁器へガラス質の顔料で絵付けし、低温で焼き付ける装飾技法です。
エナメル彩とは、陶磁器の表面にガラス質の顔料(エナメル、上絵具)を用いて絵柄を描き、比較的低い温度で再度焼き付けることで発色させる上絵付けの装飾技法です。すでに釉薬をかけて高温で焼成された器の上に絵を描き、低温で焼き付けるため「上絵」とも呼ばれます。
下絵付けが釉薬の下に絵付けを施すのに対し、エナメル彩は釉薬の上に絵付けを行う点が特徴です。低温焼成であるために赤や黄、緑、紫など鮮やかで多彩な色彩を表現しやすく、金彩と組み合わせて豪華な装飾に仕上げられることも多くあります。中国の清朝で発達した琺瑯彩や粉彩、日本の色絵磁器などは、いずれもこのエナメル彩の技法を用いたものです。
制作の過程では、まず素地に下絵や釉薬を施して本焼きした後、顔料を溶いて絵付けを行い、再び窯で焼き付けます。この工程を色ごとに繰り返すこともあり、緻密で立体感のある文様を生み出すことができます。
エナメル彩は、宮廷向けの美術工芸品や輸出用の高級磁器などにしばしば用いられ、東西の美術交流の中で技法が発展してきた、装飾陶磁の重要な様式のひとつとされています。
使い方・例文
清朝時代の花瓶には、エナメル彩による鮮やかな花鳥文様が描かれ、当時の宮廷文化の華やかさを伝えています。
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