エドワード1世とは?
えどわーどいちせい
エドワード1世とは、13〜14世紀のイングランド王で、法整備とウェールズ・スコットランド征服により「立法王」と呼ばれた君主です。
エドワード1世(Edward I、1239〜1307年)は、イングランドのプランタジネット朝の国王で、1272年から1307年まで在位しました。父ヘンリー3世の長男として生まれ、十字軍遠征にも参加した経験を持つ実力派の君主です。
エドワード1世は国内統治において優れた改革者でした。多数の重要な法律を制定したことから「立法王(The English Justinian)」とも称されます。議会制度の整備にも力を入れ、1295年には聖職者・貴族・騎士・市民代表を集めた「模範議会」を開催しました。これは後の英国議会制度の雛形の一つとなりました。
対外政策では強硬な姿勢をとりました。ウェールズを1283年までに完全に征服し、多数の城塞を建設して支配を固めました。スコットランドに対しては複数回にわたって軍事介入し、一時はスコットランド王を廃して直接支配を試みましたが、ウィリアム・ウォレスやロバート・ブルースの抵抗に遭い、完全な制圧には至りませんでした。
また1290年にはユダヤ人をイングランドから追放する勅令を発布し、これは近代以前の西欧における最初の大規模なユダヤ人追放として歴史に記録されています。強力な王権の確立と法整備により、イングランド国家の基盤強化に大きく貢献した君主として評価されています。
使い方・例文
中世イングランド史・英国議会史・スコットランド独立戦争の文脈で頻繁に登場し、「模範議会」や対スコットランド政策の説明に必ず引用される王です。
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